現役医学生がスロバキアの医学部入試について全て暴露します【経験談アリ】

※ この記事は広告を含みます。

アンナ
海外の医学部を現地受験するってどんな感じなんだろう?
というか、海外医学部の入学試験ってどんな感じなの?
これらの疑問に高得点でスロバキアの医学部に合格した、現役医学生が答えます。
✓主な内容
・スロバキアの医学部入試ってどんな試験?

・スロバキアの医学部入試の経験談
 
スロバキアの医学部であるコメニウス大学医学部を実際に受けた際の激レア現地受験レポート付きです。注意点や当日の流れを、貴重な経験談とともに書いています。
海外医学部の受験を考えている方は必見ですよ。

スロバキアの医学部入試ってどんな試験?

そもそもスロバキアの医学部入試ってどんな試験なのかと疑問に思われることでしょう。

スロバキアには医学部が4大学ありますが、ここではコメニウス大学の医学部入試を例にとって説明していきます。

読めばわかるかもしれませんが、日本人があまり時間をかけなくても突破できる入学試験になっています。

 

スロバキアの医学部入試の入試科目

スロバキアの医学部入試は、筆記試験のみで、試験科目は化学と生物のみです。

以上です。英語の試験も志望理由書も調査書も面接もなしです。全部なし。。。
しかも筆記試験といっても、正しい選択肢の問題を選ぶだけです。受験英語を習っている日本人にはまさに最高の入試問題ということになります。

スロバキアの医学部入試の形式・解答方法について

コメニウス大学の場合、BiologyとChemistryがそれぞれ100問ずつ合計800点の入学試験です。

 

また、入試問題は全問「次の4つの選択肢のうち正しいものをすべて選べ」という選択式の問題です。
 
 コメニウス大学では、正しい選択肢(True)を選んだことに1点加点、間違いの選択肢(False)を選ばなかったことにも1点加点、逆に選択肢の正誤を間違えると1点減点するというシステムです。
ここが、日本の大学のマークシート形式とは違いますよね。不正解を選んでしまうと、減点されてしまうので注意が必要です。
簡潔に言うと、問題1問に対し、-4点~+4点までとることが出来るということです。
 
✓具体例
四択の答えをT(True) or F(False)とし、一列で表すとする。
 
・正解:TTFTのとき、自分の解答:TFFT だった場合→ +2点
・正解:FFTTのとき、自分の解答:TTFF だった場合→   -4点
ちなみに合格点は相対評価なため、日本と同じく受験生の出来により変動します。
 
相対評価とは、「例えば定員が100人の試験であれば、上位100人が合格する」というシステムです。これは自分の出来だけでなく、周りの受験生の出来によって、合格が左右されます。
ちなみに、2019年の合格最低点は406点/800点です。

スロバキアの医学部入試に最短で合格したいなら、、、

なるべく入試対策に時間をかけたくないという方もいらっしゃるかもしれません。そんな方は、こちらをご覧ください。

このやり方で、私はたった6日の勉強でスロバキアの医学部に高得点(正答率85%以上)で合格できました。

 

【経験談】スロバキアの医学部現地受験の流れ:試験当日

それでは、入学試験の流れの大まかな流れをお話しします。

これはスロバキアの医学部、コメニウス大学の入学試験を受けた際の実体験に基づいています
 

1.まず、受験会場に行き、受付。

パスポートまたは、IDカードを提示し、受付で名前を確認します。
 
受付:「Passport, please.」
私:「Here you are.」
受付:「Thank you. You're ○○, right?」
私:「Yes, me.」
受付:「OK, go ahead.」
 
英語ができなくても、余裕です。そして、多くの人がおそらく、スロバキア人とのファーストコンタクトとなります。
別に感動とかはないですがね(´;ω;`)
 
 

2.いよいよ試験会場へ。

このときは、2つの部屋で試験が行われているようですが、
どうやら申し込んだ順でどちらの教室を使用するのかは決められているみたいなので、入室するのに迷うことはないと思います。
 
 試験会場は、講堂でした。試験監督が4,5人います。
 
入室すると、試験監督の一人に「Come here. You'll sit on there.」といわれるので、文句を言わず座ってください。日本の入試と違って、受験番号はこのときはありませんので、試験監督が勝手に席を指定してきます。
大体講堂には、70-80人くらいの受験生がいます。ちなみに、先に入室すればするほど、後ろのほうの席になります。
 
不正出来ないように、隣と一席分の間を開けて座らされます。
 

3.試験の説明が始まる。そして、試験問題が配布

 
試験で説明されることは、以下の4つです。
・問題は全問、「正しい選択肢をすべて選べ」の形式。選択肢は一問につき4問で、正解は0-4個

・正しい選択肢には「X」を記入し、誤りの選択肢は「白紙のまま」にすること

・正しい選択肢に「X」以外を記入した場合は、採点されない

・試験時間は3時間。1時間前と30分前には声をかける
 
これさえ頭に入れておけば大丈夫です。試験の注意事項を話し終わった後に、封筒に入っている問題用紙が配られます。人によって問題のパターンが違うんですね。
 
実際、私と同じ問題の人は知り合い10人くらいに聞いた限りではいませんでした。
 
 
 

試験問題の記入は正確に

これが、一番の山場です。記入方法に注意が必要です。まず、配られた試験問題に、Permanent Addressと氏名などを記入します。
 
ここで気になるのは、試験の問題用紙にPermanent Address(現住所)をなぜ記入させるのか?、ということです。
別に気にすることはないのですが、問題用紙に日本の住所を書くなんて不思議ですが、正確に日本の住所を書いてください。
試験官にきいたところ、正確な住所を記入する必要があるそうです。
 
ちなみに、Permanent addressなので、”Tokyo, Japan”とかではダメです。
 
 

受験番号=試験問題の番号

封筒に入っていた解答用紙に書かれている番号が自分の受験番号になります。なので、ここまで自分の受験番号は決まってないことになります。
それなら、解答用紙に書かれている番号をメモしておかなければ、と思うかもしれませんが、その点は心配ありません。
解答用紙を提出する際に、試験の半券(試験番号と名前が書いてある紙)をもらいます。ですので、メモしなくてもあちらが受験番号の紙をくれます。
ということで、自分の席の前の人が自分より1個前の受験番号みたいなことにはなりません。みんなバラバラの受験番号になります。
 
後々、試験結果がWebで発表されるときに、この番号が必要です。結果は、WEB上で次の日に発表されていました。解答用紙の番号と得点が受験者全員分載っていました。
あとは、そこで自分の試験番号をさがして、合否を確認するだけです。ちなみに、2019年入試は、最低点が406点でした。
ということで、試験を受けた全員の点数がわかります(誰が何点かまではわかりません)。驚くべきことに、点数がマイナスの人も少なからずいます。(満点は800点です。)
 

4.試験問題をすべて解き終えたら、いつでも退出可能

試験問題が解き終わったら、自分の荷物と試験問題一式をもって、最前列にいる試験監督のところにもっていきます。
 
そこで、解答用紙の番号(合否をWebで確認するのに必要)と氏名が書かれた半券をもらえますので、なくさないようにしてください。
これで試験は終了です。ちなみに問題用紙を含め、何も持ち帰れません。

現地受験のココが注意!ー 1. 試験会場には、基本何も持ち込めない

注意点としては、日本の大学受験とは異なり、試験会場に参考書やノートなどは持ち込めない規則になっています。スマートフォンやタブレットなどの電子機器や筆記用具も同様です。

 

ただ、おそらく水などの飲料は持ち込みでき、試験中に飲むことは可能かと思われます(多くの人が試験中に飲料を飲んでいたため)。

 

日本の入試みたいに「バッグに入れてあるから大丈夫」ということではなく、持ち込み自体が禁止となっています。
 
筆記用具に関しては、大学側がボールペンを用意してくれてますので、ご心配なく。ですので、間違っても持ち込まないようにしてください。
 

現地受験のココが注意!ー 2. 問題を訂正することができない

解答は、すべて大学で用意されたボールペンを用いておこないます。ですので、訂正することができないのです。

アンナ
そんなの、修正液で訂正すりゃいいじゃん。

 

いいえ、そんな単純な話ではありません。大学で用意されているのはボールペンのみです。

 

アンナ
黒く塗りつぶすとか、二重線を引いてたらいいじゃん!

黒く塗りつぶす・二重線を引いてもダメです。

マークシートの問題を解いたことがある方ならお分かりになるかもしれませんが、マークシートはすべて機械で読み取るため、そのような訂正方法では機械が読み取れず、エラーになってしまいます。その場合は採点されなくなってしまいます。

 

アンナ
じゃあ、どーすればいいの??
答えは、忘れればいい。単純ですね。その問題とはお別れしてください。
不都合な真実には目を背けるのが一番、って誰かが言ってました。

 

ばかげていますが、本当にどうしようもないので、忘れてください。所詮、200問のうちの1問なんですから。

 

スロバキアの医学部に最短で合格するためには、、、

経験者に学ぶのが一番手っ取り早い。

 

どんな試験にも、攻略法というものがあります。そして、それは時に裏ワザと呼ばれるものだったりします。

知っているか知らないかで圧倒的に差がつくのが、「情報」というものです。

 

正直、これらの情報をどれだけ集められ。どれだけ自分が集めた情報をうまく使えるかが、合否や進級にかかわってくると私は思います。

とくに海外医学部、とりわけスロバキアの医学部に関する情報は大変不足しています。

 

そこで作ったのが、このブログです。拙く読みにくい文章で、大変申し訳ないのですが、多くの情報をここで発信していく予定です。

私ですら、わからないことはまだまだありますが、もがきながら得られた体験や情報は山のようにあります。それを余すことなく書いていきたいと考えています。

 

入試に関する内容も日々追加していく予定ですので、そちらを参考にしていただけると幸いです。

またほかにもスロバキアの医学部を考える方のお役に少しでも立てるような情報を発信していますので、ぜひ他の記事もお読みいただけると嬉しいです。

 

それでは、当ブログをよろしくお願いします。今回は以上です。

スポンサーリンク
おすすめの記事